6DJ8−1626ヘッドフォンアンプ(3)
2011-05-07


今回は、初段6DJ8のロードラインの設計です。


【初段】の設計

 初段設計の際は、以下の制約があります。

 a.デカップリング時定数は、段間の時定数よりも、充分大きいのが
   望ましい。

       NFB量が−6dB以下でしたら、とりあえず、
   デカップリング抵抗10KΩくらい、コンデンサ−が33〜47μFなら
   時定数は、0.33〜0.47で段間の時定数の10倍ほどになります
   ので、このあたりの常識的な数値なら問題ないのでは?。。。(汗

 b.負荷抵抗は、真空管の内部抵抗よりも大きくなければならない。
   
 c.バイアス−1V以下は、初速度電流領域なので使用しない。



負荷抵抗は6R−HH2−PCL86アンプの時と同様に27KΩを想定しています。
このあたりの詳細については、過去記事をご参照下さい。
[URL]
ロードラインの引き方についても上記の記事中で詳しく説明しております。ロードラインの引き方がよく分からない方も、ご参照ください。



そんな訳ですので、27KΩ1Wで、ワッテージのディレーティングを6倍確保すると考えると、流せる電流は2〜2.5mA位です。

初段電流が2mAくらいで、デカップリング抵抗を10KΩ前後にすると、
デカップリングでの電圧降下は、おおよそ20Vくらいです。

B電圧が、173.1Vですから、
173.1V−20V=153.1V

つまり、初段供給電圧(Ebb)が153.1Vですから、
ロードラインの起点は、初段供給電圧(Ebb)からバイアス分(2Vくらい?)を差し引いた、151.1Vのあたり

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