本日のブログは、2A3シングルアンプの設計についてです。
前回のブログで、10Wタイプ出力トランスをオークションで落札してしまったので、以前の設計とは若干異なってしまった。と書きました。
出力トランス一次側直流抵抗DCRが、178Ω→322Ωとなった為、出力トランスでの電圧降下が大きいので、プレート電圧を下げる必要があります。
従って、
動作点は、180V 42mA バイアス-30V プレート損失7.6W から、
170V 40mA バイアス-28V プレート損失6.8W となります。
【出力段】の設計
動作基準点を、プレート電圧170V、プレート電流40mA、バイアス-28V、負荷3.5KΩ、カソード抵抗700Ω
とします。
2A3 出力段 ロードライン検討
さて、出力段の動作点が決定したら、後は【B電圧】を求めます。
プレート電圧170Vにバイアス電圧28Vを加えた、
対アース電圧のプレート電圧198Vに、
出力トランス直流抵抗(DCR)電圧降下分を、さらに加えたものが、
【B電圧】です。
オークションで落札した出力トランス一次側/直流抵抗(DCR)は、322Ωですので、電圧降下は、
(プレート電流)0.040A×(DCR)322Ω = 約12.9V
198V+12.9V= およそ211V
これが、いわゆる【B電圧】で、これを求めないと設計できないという、
回路のキモです。
【初段】の設計
B電圧が求まりましたので、次は初段の設計です。
初段は、12AX7(6N2P-EV)を予定していましたが、後述するように6N3P-Eにへ変更します。
まずは、12AX7から。。。
2A3シングル用 12AX7 初段ロードライン
【B電圧】211Vから数ボルト引いた200V近辺から、負荷抵抗150Kのロードラインを引いてみます。
プレート電圧142.5V、プレート電流0.4mA、バイアス-1.5V、
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