12AX7−38シングル真空管アンプ(2)
2012-03-19


22Vを42Vで、割ると、22÷42V=0.524

まあなんと言いますか、アタマの中で仮に、NFBが掛かって初段のゲインが、0.524倍になった。とでも考えて下さい。
初段のゲインは変化しないのですけど、便宜上そう考えて下さい。。。(汗


いっぽう、初段のゼロバイアス側【60V側】は、
60V×0.524=31.4V

となり、

NFBがかかって、初段のゲインが、0.524倍されたと想像すると。。。

出力段のゼロバイアス側は、42V×0.524=22V
出力段のカットオフ側は、  60V×0.524=31.4V

となって、初段をワザと歪ませると、出力段のバイアスを、カットオフ側に−31.4V。
つまり、9.4V分を余計に、オーバー・スイングしてくれる訳です。


禺画像]


通常の場合ですと、出力段の最大出力は、

262V-115V=147V
147V÷2√2=51.97V
51.97^2÷7000Ω=0.386W
計算上の出力は、0.39W ですけど、

初段を歪ませて、オーパースイングさせると、
カットオフ側のバイアスは22V+31.4V=53.4Vまで振り込むので、
およそバイアスを−53Vまでスイングさせたとすると、

280V-115V=165V
165V÷2√2=58.3V
58.3^2÷7000Ω=0.49W

と、なって、出力段の歪みと出力が改善されて、最大出力は、0.5W となります。

これが、いわゆる
“ シングル二段増幅における二次歪みの打ち消しテクニック ”
です。

打ち消すと言うよりも、遊び電流

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