12AX7−38シングル真空管アンプ(2)
2012-03-19


引き続き、12AX7−38シングル真空管アンプの設計です。

今回は、回路のゲイン配分最大出力を確認します。

これを実施しておかないとNFBを掛けたら出力段バイアスをフルスイングできなくなった!という事が起こりがちです。
私自身、何度も経験しました。。。(汗



さて、初段12AX7(6N2P−EV)の動作条件は、

プレート電圧158V、プレート電流0.6mA、バイアス−1.5V、
負荷抵抗100KΩ、カソード抵抗2.7KΩ、デカップリング抵抗15
KΩ

でしたので、とりあえず、グラフが読みやすいように、初段を±1Vスイングさせると、基準のバイアス−1.5Vを中心にして87.2KΩロードライン上の、バイアス−0.5Vから−2.5Vまでスイングします。


禺画像]


その時の、電圧の変化量は、

ゼロバイアス側 → 158V−98V=60
カットオフ側   → 200V−158V=42

特性曲線の右下のバイアスの間隔が詰まっているので、
カットオフ側【42V側】は、どん詰まりになって、
このように歪む訳です。(←二次歪みの発生)

シングル二段増幅は、初段と出力段の位相が逆になるので、このどん詰まりの【42V側】は、出力段のゼロバイアス側をスイングする事になります。(←コレ重要)


出力段のバイアスは、−22Vですので、

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