【出力段】の設計
電源トランスと整流管6X4の実力を考慮すると、回路全体の許容電流は50mAといったところです。
初段に 2mA×2 ほど
ブリーダーに 1mA
とするので、片チャンネルA2134の許容電流は、22mAとしました。
A2134三結特性図にプレート電流22mAのラインを引いて、バイアス-10Vから-16Vあたりのバイアス線の交点を探してみます。
とりあえず、バイアス-14V、プレート電流22mAの交点をプロットしてみます。交点はプレート電圧159Vのようです。
使用する出力トランスは、ゼネラルトランスのPMF-5WS-TBですので、7KΩのロードラインを引いてみます。
オリエントコアが、PMF-5WSしかないんですよね。。。
A2134 三結特性図 ロードライン検討
従って、動作基準点は、
プレート電圧159V、プレート電流22mA、バイアス-14V、負荷7KΩ、カソード抵抗620Ω
とします。
さて、出力段の動作点が決定したら、後は【B電圧】を求めます。
プレート電圧159Vにバイアス電圧14Vを加えた、
対アース電圧のプレート電圧173Vに、
出力トランス直流抵抗(DCR)電圧降下分を、さらに加えたものが、
【B電圧】です。
ゼネラルトランスのPMF-5WS-TBの出力トランス一次側/直流抵抗(DCR)は、286Ωですので、電圧降下は、
(プレート電流)0.022A×(DCR)286Ω = 約6.3V
173V+6.3V= 179.3V
これが、いわゆる【B電圧】で、これを求めないと設計できないという、
回路のキモです。
【初段】の設計
B電圧が求まりましたので、次は初段の設計です。
2009年版 A2134の初段は、ファイブスターと同一プレート構造(ブラックプレート)のGE6201(12AT7)でした。。。
そりゃあ、音が良いハズだよなー。
トリプルマイカ、ブラックプレート、GE6201(12AT7)って、今いくらするんだ?
いきなり敷居が高ぇ。。。
まあ、なんつーか、結局の所、私個人的に音が良いと思っている 6N3P-E を初段に採用しました。
セ
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