6N3PE-A2134-6X4シングルアンプの設計手順の紹介。A2134の三結特性図(Ep-Ip図)と6N3PEのEp-Ip図があり。
2025-01-04


2C51/396A/5670同等管です。ロシア球には珍しいブラックプレートなんですよね、この球。


ちなみに、6N3P-I、6N3P-DR、については音を聴いたことがないので知りません。。。(汗



[画像]
A2134シングル用 6N3PE初段ロードライン 


【B電圧】179.3Vから数ボルト引いた170V辺りから、実際は167V から負荷抵抗27Kのロードラインを引いてみます。

プレート電圧118V、プレート電流1.8mA、バイアス-2.5V、
カソード抵抗1.3KΩ、負荷抵抗27KΩ、デカップリング抵抗5.6KΩ


入力電圧を、1.75Vpeak(=1.24Vrms)に想定していますので、かなり強引な設計です。


CDプレーヤーの2Vrms出力想定の電圧なので、携帯プレーヤー等をソースに使用する場合は、ライン昇圧トランスが必須になるでしょう。



【電源平滑部】の設計


これまでの設計から、

出力段 22mA×2 = 44mA
初段 1.8mA×2 = 3.6mA
180KΩのブリーダーとすれば、1mA

とすると、回路に流れる総電流は、合計48.6mAです。



[画像]
6X4 出力電圧特性図


トロイダル電源トランス出力電圧230V、電流値48.6mAをグラフ上にプロットして、6X4出力電圧を読み取ります。


出力電圧は、240Vのようです。


6X4出力電圧240Vから、【B電圧】179.3Vを引いて、
回路の総電流48.6mAで割れば電源平滑部の抵抗値が求まります。

(240V-179.3V)/0.0486A = 1249Ω

 
よって、電源部の抵抗は、300Ω5W を4個、51Ω1Wを一個使用します。




【回路のゲイン配分と最大出力】を最後に確認します。


これを実施しておかないとNFBを掛けたら出力段バイアスをフルスイングできなくなった!という事が起こりがちです。
私自身、何度も経験しました。。。(汗


さて、初段の動作条件は、


[画像]
A2134シングル用 6N3PE初段ロードライン 


プレート電圧118V、プレート電流1.8mA、バイアス-2.5V、
カソード抵抗1.3KΩ、負荷抵抗27KΩ、デカップリング抵抗5.6KΩ


初段を±1.75Vスイングさせると、基準のバイアス-2.5Vを中心にして、

続きを読む
戻る
[6N3PE-A2134-6X4アンプ]
[トロイダル電源トランス]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
 powered by ASAHIネット