6BQ7-6CH6シングル真空管アンプ (2)
2011-10-03


今回は、初段 6BQ7 のロードラインの設計です。


【初段】の設計

 初段設計の際は、以下の制約があります。

 a.デカップリング時定数は、段間の時定数よりも、充分大きいのが
   望ましい。
ただし、三段増幅と違って、シングル二段増幅は、
   初段と出力段の位相が逆で、電源発振しないのでデカップリング
   にあまり神経質になることはないと思います。
       NFB量が−6dB以下でしたら、デカップリング抵抗は、
   3K〜十数KΩくらいで常識的な数値なら問題ないのでは?。。。(汗

 b.負荷抵抗は、真空管の内部抵抗よりも大きくなければならない。
   バイアスが深くなると内部抵抗は増加するので、
   通常、負荷抵抗は、動作点内部抵抗の2倍以上取るようですけど、
   rp=80KΩの12AX7の負荷が100KΩなどはよくある事なので、
   特に2倍以上と決まっている訳ではないようです。。。(汗

 c.バイアス−1V以下は、初速度電流領域なので使用しない。



負荷抵抗は、これまでと同様に27KΩを想定しています。
動作点での6BQ7の内部抵抗は12KΩ位ですので、負荷は2倍以上ある事になります。


実を言いますと、アンプを製作する度に負荷抵抗を都度買うのは面倒なので、

カスコード管/コンピューター球で、内部抵抗10KΩ位  → 負荷27KΩ
12AX7/5755/6SL7GT等 内部抵抗の大きい球  →負荷100KΩ

という具合に、とりあえず自分で決めています。
しかも、初段の負荷にはカーボン・フィルム抵抗を使用しているので、
なるべく安価な1W抵抗を購入しています。
27KΩ1W、100KΩ1W あたりを10本単位でまとめ買いしています。

ですから、私の設計では初段の負荷抵抗は上記の値が多いです。。。(汗

そんな訳ですので、27KΩ1Wで、ワッテージのディレーティングを6倍確保すると考えると、流せる電流は2〜2.5mA位です。


おまけに、カソード抵抗を1KΩにすると、テスターで測ったバイアス電圧値が、そのままプレート電流値になる

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