引き続き、6DJ8−1626シングル真空管アンプの設計です。
今回は、
回路のゲイン配分と
最大出力を確認します。
これを実施しておかないとNFBを掛けたら出力段バイアスをフルスイングできなくなった!という事が起こりがちです。
私自身、何度も経験しました。。。(汗
初段の動作条件は、
プレート電圧101V、プレート電流3mA、バイアス−3V、
カソード抵抗1KΩ、負荷抵抗33KΩ、デカップリング抵抗8.2KΩ
ですので、とりあえず、グラフが読みやすいように、
初段を±2Vスイングさせると、基準のバイアス−3Vを中心にして、
ロードライン上の、バイアス−1から−5Vまでスイングします。
その時の、電圧の変化量は、
ゼロバイアス側 → 101V−47V=54V
カットオフ側 → 152V−101V=51V
特性曲線の右下のバイアスの間隔が詰まっているので、カットオフ側【51V側】は、どん詰まりになって、このように歪む訳です。(←二次歪みの発生)
シングル二段増幅は、初段と出力段の位相が逆になるので、
このどん詰まりの【51V側】は、出力段のゼロバイアス側をスイングする事になります。(←コレ重要)
出力段のバイアスは、−26Vですので、
26Vを51Vで、割ると、26÷51V=0.51
まあなんと言いますか、アタマの中で仮に、NFBが掛かって初段のゲインが、0.51倍になった。とでも考えて下さい。
初段のゲインは変化しないのですけど、便宜上そう考えて下さい。。。(汗
それで、初段のゼロバイアス側【54V側】は、
54V×0.51=27.5V
となり、
NFBがかかって、初段のゲインが、
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