NEW 6DJ8-1626シングル真空管アンプ (4)
2011-11-03


引き続き、6DJ8−1626シングル真空管アンプの設計です。

今回は、回路のゲイン配分最大出力を確認します。

これを実施しておかないとNFBを掛けたら出力段バイアスをフルスイングできなくなった!という事が起こりがちです。
私自身、何度も経験しました。。。(汗


禺画像]


初段の動作条件は、

プレート電圧101V、プレート電流3mA、バイアス−3V、
カソード抵抗1KΩ、負荷抵抗33KΩ、デカップリング抵抗8.2KΩ

ですので、とりあえず、グラフが読みやすいように、
初段を±2Vスイングさせると、基準のバイアス−3Vを中心にして、
ロードライン上の、バイアス−1から−5Vまでスイングします。


その時の、電圧の変化量は、

ゼロバイアス側 → 101V−47V=54V
カットオフ側   → 152V−101V=51V

特性曲線の右下のバイアスの間隔が詰まっているので、カットオフ側【51V側】は、どん詰まりになって、このように歪む訳です。(←二次歪みの発生)

シングル二段増幅は、初段と出力段の位相が逆になるので、
このどん詰まりの【51V側】は、出力段のゼロバイアス側をスイングする事になります。(←コレ重要)


出力段のバイアスは、−26Vですので、
26Vを51Vで、割ると、26÷51V=0.51

まあなんと言いますか、アタマの中で仮に、NFBが掛かって初段のゲインが、0.51倍になった。とでも考えて下さい。
初段のゲインは変化しないのですけど、便宜上そう考えて下さい。。。(汗


それで、初段のゼロバイアス側【54V側】は、
54V×0.51=27.5V

となり、

NFBがかかって、初段のゲインが、

続きを読む

[NEW 6DJ8-1626アンプ]
[真空管]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット