6BQ7-6CH6シングル真空管アンプ (3)
2011-10-07


出力段の歪みと出力が、ほんのちょっと改善されて、
最大出力は、0.64W となります。


これが、いわゆる
“ シングル二段増幅における二次歪みの打ち消しテクニック ”
です。

打ち消すと言うよりも、遊び電流を活用して設計動作点を超えて、オーバー・スイングさせる(振り込ませる)イメージが近い。と思うのですけど。。。



最初に仮定した初段入力電圧の、±1Vは、ピーク値ですから、

1V÷√2=0.71Vrms(実効値)

0.286倍のNFBは、おおよそ−10.9dBですので、

入力0.71Vrms、NFB−10.9dBで、
フルパワー0.64Wというアンプになるでしょうか?

実際には、NFBを−10dBも掛けません。
あまり掛けすぎると、高域補正や、厳密な時定数の検討(スタガリング)が必要になりますので、実際には−6dB前後にする予定です。

あくまで、NFBを掛けても出力段バイアスがフルスイングできるという事を、あらかじめ机上検討で確認しておく訳です。



アンプ設計のゲイン配分と最大出力の検討は、こんな感じです。。。(汗

次回は、これまで設計した内容で回路図を書きます。

(次回につづく)



戻る
[真空管]
[6BQ7-6CH6アンプ]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット