出力段の歪みと出力が、ほんのちょっと改善されて、
最大出力は、
0.64W となります。
これが、いわゆる
“ シングル二段増幅における二次歪みの打ち消しテクニック ”
です。
打ち消すと言うよりも、遊び電流を活用して設計動作点を超えて、オーバー・スイングさせる(振り込ませる)イメージが近い。と思うのですけど。。。
最初に仮定した初段入力電圧の、
±1Vは、ピーク値ですから、
1V÷√2=0.71Vrms(実効値)
0.286倍のNFBは、おおよそ−10.9dBですので、
入力0.71Vrms、NFB−10.9dBで、
フルパワー0.64Wというアンプになるでしょうか?
実際には、NFBを−10dBも掛けません。
あまり掛けすぎると、高域補正や、厳密な時定数の検討(スタガリング)が必要になりますので、実際には
−6dB前後にする予定です。
あくまで、
NFBを掛けても出力段バイアスがフルスイングできるという事を、あらかじめ机上検討で確認しておく訳です。
アンプ設計のゲイン配分と最大出力の検討は、こんな感じです。。。(汗
次回は、これまで設計した内容で回路図を書きます。
(次回につづく)
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